河童の便り
23回生(高4回)一島英治
私は昭和九年(西暦一九三四年)生まれです。「小学校教育」は、尋常小学校の最後の入学生で、次の年に、国民学校、最終学年は小学校となり、都合三系統のまったく異質の教育を受けました。そして六年生の時。大東亜戦争=太平洋戦争に敗れ、敗戦国となりました。
旧制・都立九段中学校の最後の入学試験がありました。次の年に、教育制度が変わりました。敗戦後の住宅難、食糧難の時代、体力もないのに水泳部に入り六年間過ごしました。
農芸化学を学び、酵素学を知り、その研究に夢中になり時がたちました。殊に、日本の独自の醸造における「こうじ菌の酵素」の解析です。
「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り」調査報告書は、国税庁より令和三年十二月二日「号外第二七一号」として官報公告されこうじ菌は「登録無形文化財」となりました。ユネスコ (UNESCO)には、すでに西暦二〇一三年に「和食」が登録されています。
文化庁を通じ、申請している「こうじ菌」のユネスコへの登録が、今年暮れにもとうりますと、「こうじ菌」は今にもまして、国際的に重要視されることになると期待いたしております。
34回生(高15回) 赤司久雄
令和5年度「一游」の巻末会員名簿によると、一游会員は3回生の能勢寧方先輩から94回生の八木いろはさんまで延べ会員数は677名である。(因みに小生は165番目)数ある九段の運動部・文化部のOB会の中で、一游会はその会員数の多さもさることながら、実質的な活動の活発さでは最も充実したOB会であることは間違いない。これも95年の長きに亘って脈々と受け継がれて来た河童の仲間の絆の深さ・固さの所以であろう。
久しぶりに能勢寧方先輩のお名前を見て、今から62年前の小生の卒業直後の想い出が蘇った。当時能勢先輩は時折プールに来られており、頭髪が薄く随分年取ったお爺様とお見受けしたのを憶えている。ただ私より31歳上なので50歳前後でいらっしゃったのは間違いない。私は間もなく80歳を迎える。当時の能勢先輩より更に30歳も年を重ねていることになり、若手会員の皆様にどう見られているかと想像するとゾッとする。
このところ一游会若年寄会メンバーの訃報が相次いだので、先日16名のメンバーで偲ぶ会を開催し、26回森彰英氏、35回山田弘司氏、39回阿部耕己氏の3氏の想い出を語り合った。本年が九段開校100年に当たるが一游会発足100年の5年後に皆元気で再会することを誓って散会した。
36回生(高17回) 酒井 憲太郎
2023年10月29日、アクアティクスセンターでの第40回全国年齢別水泳大会兼第38回東京年齢別水泳大会に77歳で参加した。男子25M自由形 区分12(75歳以上)タイムは26秒71で4位。男子50M自由形 区分12。タイムは1分8秒77で第2位。嬉しいことに表彰状をいただいた。
54回生(高35回) 高橋 文平
元気です。至大荘行事に参加しています。毎年6月〜7月にかけて、守谷でプレ至大荘をしてます。僕らジジイは主に生徒役をしてます。近年,水泳部卒業生が少なくなってしまい助手の泳力確保に大変苦労されてます。年中泳力練習をしたり、現地でのプレ至大荘の回数を2023年は4回くらいしました。プレ中の食事作りには,一游会の有志の方々が来てくださり,美味しい食事を助手の皆さんに提供してくれています。ありがとうございます。
今後行事がどのように受け継がれていくか,少し不安定な要素もあり,助手の技量維持継承のためには,皆様のさまざまな角度からの援助や参加が重要だと認識しております。
今年がどうなるかまだわからないですが、来年以降も含めて、是非今の助手と未来の生徒たちのため,生徒役での練習への参加,カンパ等,何卒ご協力のほど,よろしくお願いいたします。
また,昨年は30数年ぶりに16校大会を応援しにまいりました。会場はできたばかりの東京アクアティクスセンターで,みなさんの力泳を目の当たりにして、元気をもらい,代わりに喉を潰しました(笑)
60回生(高41回) 今野 隆幸
昨年12月、頸椎ヘルニア、頸椎狭窄症となり右手が痺れと痛みで3ヶ月ほど泳げませんでした。この間、へこたれず、リハビリを頑張れたのは、水泳部同期の努力を知っていたから…。
今年もオープンウォーターでの完泳を目標に楽しみながら練習してます。皆さん、長距離はともかく、OB戦で50m泳ぎませんか。
○九段100周年に寄せて、一游会95周年に寄せて
私は、今、泳げることの幸せを噛み締めています。
九段100周年、素晴らしいことですね。
次の100年も、熱く思いのある仲間、繋がりを大切に出来る風土を残していくと共に新しい環境変化もリードしていける、そんな新鮮さもある学校として成長していってほしいと思います。私も微力ながら貢献して行きたいと思います。
宜しくお願い致します。
63回生(高44回) 山口 晃平
50代になり、体が急激に衰えてきた感じです。
その代わり、「大人の休日俱楽部」に入会し、
鉄道旅を新たな趣味に加えました。

外部指導員・部活動指導員より
十六校を終えて
外部指導員・部活動指導員 木原 稟太郎コーチ
外部指導員、部活動指導員の木原です。早いもので九段水泳部のコーチに就いて10年目、10回目の十六校を迎えました。昨年、一游会の特別会員を拝命いただき、私の中で九段水泳部での積み上げてきたものや歴史も深く大きくなってきました。
今年は節目の年でもあり、開校100周年、水泳部創設95周年、そして十六校も今年で70回大会となりました。
開催場所や環境、大会の形式や運営、また高校生たちも長い歴史の中で様々に変化、変遷してきたと思いますが、一方で現役生の十六校への熱意や最後にかける思い、泳ぎまた現役、OBOGふくめた応援は、この令和の時代になっても変わらず、それが引き継がれている十六校という大会は唯一無二ですごいことだなと改めて感じました。
会場は去年に引き続き、アクアティックセンターで従来の短水路での開催。種目は男子の800m自由形、女子の400m個人メドレーをなくし、新たに男子50m自由形、100m個人メドレーが新設されて、男子は200m種目、女子の自由形、平泳ぎ以外の100m以上の種目はタイムレース決勝となり、コンパクトになったとはいえ、2回泳げる機会が減ったのは少し寂しさも感じました。
また2日目は台風接近の影響を受けて、中止の可能性もありましたが、開始時間を早めて無事開催出来たことは何よりでした。
2日間通して、ほぼ全員がベストを大幅に更新し、今年も私の予想を超えるパフォーマンス、結果を見せてくれました。毎年書いていますが、九段生の直前の集中力、調子の上げ方、本番での爆発力は大したものだと思います。
男子は総合2位、女子は7名の出場で7位と個人のベスト率も含めて出来すぎるほどの成果をもたらしてくれました。
今年のチームは最上級生が中等16回生で男子5名、女子3名。部長、村松晃太のリーダーシップとこの代のまとまり、仲の良さが徐々に下級生に伝わり最終的にとてもいいチームになったと思います。村松の成長がチームの成長に反映したとも言えますが、他の16回生1人ずつも確かな成長を見せ、チームワーク、十六校の泳ぎにもそのまま表れたと感じました。8人の16回生には出会いに感謝、5年半たくさん成長してくれた姿を見せてくれてありがとうと伝えたいです。

大会終了後に、他校のコーチから、
「以前の九段は個が強いイメージだったけど、最近は外から見て仲が良くてチームとしてまとまってきたとみんなで話していましたよ」
とのお言葉を受けました。
選手個人がより速く泳ぐ、また全国大会などに出場する、結果を出すことも大事なのですが、実は私が1番望んでいるのは本当の「チーム」になる。いいチーム、強いチームになるということです。
この言葉は嬉しかったですし、10年かけて少しずつそのようになってきたんだなと気付かされました。
部活にはさまざまなレベルの選手がいます。私は高いレベルの選手だけが伸びていく結果を求めるチームではなく、互いが支え合って、応援ができ、全員が目標を持ってそこに向かい成長していくことが理想だと思っています。
9月からまた代が変わり、新チームがスタートしますが、この思いを大事にまた違ったいいチームを作り上げていってほしいと思います。
中学生も今後が楽しみな活躍を見せてくれました。
関東中学で佐久間玲(2年)が200m個人メドレーで優勝。
十二中戦では男子が総合優勝、女子が3位。個人でもベストを多く更新しました。中学生も同じく一歩ずつ一段ずつ成長してほしいと願っています。
95年という長い歴史の中で九段水泳部に携われていることに感謝の気持ちと幸せを感じ、今後も九段水泳部の前進の力になれたらと思います。
OBOGの皆様には、今後も変わらぬご支援と応援、サポートをお願いいたします。

新入会員紹介
関根 楓真
15回生のエースと呼べる存在、ふうま。数少ないバタフライを専門とする選手で、みんなが憧れる存在でした。彼はクラブで練習することが多かったのであまり部活に顔を出すことができなかったですが、部活に来るとみんなが彼に注目するほどミステリアスで、魅力的な一面がありました。その分、水泳で悩むことも多く、立ち止まってしまう姿も多く見てきました。六年間必死にもがき、最後に流した十六校での涙には大勢の人が胸を打たれました。大学でもその無限のポテンシャルを活かして頑張って欲しいです。
高橋 慧
先輩後輩同期だれからも愛される高身長のあきら。その身長と長い手足を活かして自由形短距離や背泳ぎを専門とし、スプリンターの鑑のような存在でした。彼がその身長で脅してくるときは非常に怖かったですが、その場にいるだけで雰囲気を明るくしてくれる性格は唯一無二のものだと感じています。泳ぐことになると誰よりも夢中になってタイムを追求するその姿、もう一度見てみたいです。ぜひ大学でも水泳を続けてほしいですね。
南 慶汰
けーたくんはみんなから愛される、お調子者の2バタマン。最初はたくさんいた15回生の中で、最後まで生き残るべくして生き残った1人。ヘラヘラしているように見えて、やる時はやる男だ。少ない同期の中で部長を務め、苦労しながらも最後まで部活を引っ張っていった姿は誰もが認めるだろう。そして、文武両道とは彼のことだ。中学生の頃から成績優秀で、受験も最後まで諦めず後期入試で合格を掴みとったスーパーマンである。これからは、外銀勤めのバチバチサラリーマンになるスーパーマンに期待したい。

表 紙 94回生 藤沼こなみ
新卒紹介 94回生 髙橋 優斗
94回生 矢代 愛莉